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シェ・ジェ

子どもの頃は、よう"シェんシェい(先生)"に怒られたな?!
"ジェんジェん(全然)"言うことば聞かんやったけんたい。

「シェ・ジェ」って何?
"セ"→「シェ
"ゼ"→「ジェ
と発音されることがあります。
「シェンシェイ」以外に「汗」のことを「アシェ」、「風」のことを「カジェ」など、聞いたことはありませんか?

なんと室町時代までは共通語!?
「シェ・ジェ」の発音は、地方の「なまり」だと思われる方がいらっしゃいますが、室町時代の終わり頃までは京都で普通に使われていた発音なんですよ。古い時代の言い方がそのまま残っているんです。

 どこで使われとうとかいな?
80代・90代のお年寄りを対象にした調査によりますと、関東・中部地方以外の地域で聞かれます。特に、福島県を除く東北地方や九州ではほぼ全域で広く使われています。
 逆に「シェ・ジェ」という発音を「セ・ゼ」と言う人も時々おらん!?
これは「シェ・ジェ」という発音に対し「なまり」だという意識が強く働きすぎて、「シェ・ジェ」という発音はすべて「セ・ゼ」にしなくてはいけないと思って起こる現象ですね。例えば、「ジェイアール(JR)」を「ゼイアール」と発音する場合ですね。
 どげな年代の人が使いようとかいな?
福岡市博多区の川端あたりの調査ですが、高年層(60代以上)では約9割の人たちが「セ」を「シェ」と発音します。中年層(40、50代)になると約3割、若年層(20、30代)になると約2割と減少していきます。
また、「ジェ」を「ゼ」と発音する(JRを「ゼイアール」)のは中年層が約4割と一番多くなっています。この中年層の人たちは、高年層の人たちが「シェ・ジェ」の発音を盛んに使っているのをよく耳にし、自分たちも昔はよく使っていたのかもしれません。しかし、共通語化が進んで、「セ・ゼ」が正しい発音だという意識を強く持ちはじめ、自ら改めよう、また実際に改めてきたのでしょう。その訂正が過剰になって、こんな「ゼイアール」という発音を生んだ訳ですね。こんなことから、この中年層が「シェ・ジェ」という発音の境目の世代だと言えますね。
大学生を調査してみると、福岡県内でも、九州各県でも、地域差なくほとんど使われていませんね。一方、「聞いたことがある」という回答が多いのがこの言い方の特徴です。
上の川端あたりの調査を裏付けるかのように、その回答を詳しくみると、「シェ・ジェ」を使っていたのは、両親・祖父母、年配の先生・校長先生、近所のおじさん・おばさん・おじいちゃん・おばあちゃんなど、50代以上と考えられる人たちばかりですね。
みなさんも耳をすまして、どんな人が使っているか注意してみてくださいね。まだ意外とよく聞かれると思いますよ。