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な、なんと!語源は「魂消(たまきゆ)る」???
『物類称呼』という江戸時代の方言辞典があります。この時代の各地の言い方が示してありますが、その一つの項目に「物に驚くことを」という見出しで、各地の「驚く」を表す言い方が記されています。「タマゲル」は「東国」「土佐の西境」、「タマガル」は「薩摩」の言い方として出てきますが、この項目の最後の方に「たまげるは源氏物語に魂消(たまきゆ)ると有・・・」とあります。つまり、驚くことを魂が消えるようだと言ったのがなまって「タマゲル」になったという説明なんです。有力な語源説の一つと言えますが、ちょっと説明不足なところがありますね。
東北地方では「ドウテンスル」という言い方をします。『物類称呼』では「津軽」の言い方と記されていましたね。「動転」という漢字の当てられる言葉で、話し言葉の世界である方言で、このような中国語を源とする漢語が使われているのは珍しいですね。 そして、中間地域にあたる近畿地方や中部地方では「ビックリスル」が広く使われています。この広さのためか『物類称呼』では「諸国の通語」としています。 まとめると、この「ビックリスル」を中心にその周りが「タマゲル」、その外側で九州では「タマガル」、東北では「ドウテンスル」が分布していることになりますね。 |