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さっきまでおりんしゃったばってんね~。
博士~!博士~! |
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「バ」って何? |
共通語で目的や対象を表す格助詞の「を」に相当します。
「バ」は「ヲバ」の「ヲ」を省略したもの
元々は、「本ヲ取って下さい」「何ヲしているの」などの目的・対象を表す格助詞「ヲ」と「私ハ」「あなたハ」などの強め・取り立ての副助詞(古くは、係助詞)である「ハ」がくっついた「ヲハ」というのが最初の形です。「ヲハ」は「ヲ」を強める言い方として古い時代に使われていた言葉なんですよ。
この「ヲハ」というのが一語のようにまとまって使われた結果、「ハ」がにごって「ヲバ」になります。「本ヲハ取って下さい」と言っていたのが、「本ヲバ取って下さい」という形で使われるようになったんです。この「ヲバ」という言い方はすでに万葉の時代(8世紀)からあったんですよ。
この「ヲバ」の「ヲ」が省略され、「バ」だけが残って、九州などで「何をしているの?」と言うのを「なんバしよっと?」という形で使われるようになったんですね。この「ヲ」の省略は、地方の方が盛んだったようで、江戸時代後半の『道中膝栗毛』(19世紀初め)などでは地方の人のセリフで「バ」がよく使われています。
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どこで使われとうとかいな? |
九州では福岡県西部(筑前・筑後地方)・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県の一部の地域で使われています。だいたい「暑カ」「赤カ」などのカ語尾を使う地域と重なります。また、青森県・秋田県・岩手県・宮城県など、東北地方でも使われています。「バッテン」・「サイ」と同じように京都の古い言い方が元になって、九州と東北で別々に同じ変化が生じた結果、同じような言い方が遠く離れた土地で使われることになったのですね。
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