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ナオス

大事なもんはちゃんとナオシとかな、のーならかすばい!
あっ、あれどこいったかいな???

 「ナオス」って何?
今回の「ナオス」は"片付ける"や"しまう"を意味する言い方です。このような意味で使う「ナオス」は共通語にないもので、地方に固有な使い方と言えます。
共通語にある「ナオス」は、悪いものをよいものに改めるといった意味を基本とします。

■病気をなおす(=治療する)・文章をなおす(=訂正・添削・推敲する)
■時計をなおす(=合わせる・修理する)

したがって、同じ「ナオス」という言い方ですが、共通語と方言で表す意味が異なっているんです。

 どこで使われとうとかいな?
「ナオス」という言い方を"片付ける""しまう"という意味で使っている地域は、九州全域から山口県、四国の一部と関西のほぼ全域です。
 知らんかった?。これも方言やったったいね。
それが特徴なんですよ。「ナオス」のように、方言だと気付かずに使われている言葉を専門的には「地方共通語」っていうんです。つまり、方言を使っている人の意識のレベルでは方言であるのに、共通語扱いされているという事ですね。

例)
「ほうきで庭を掃く」 ハワク
"疲れた"や"苦しい"の意味 キツイ

ただ、あくまでも方言を話している個々の人の意識が問題になりますから、「ナオス」にしても「ハワク」「キツイ」にしても、他の方言よりは地方共通語的な性格が強い、そのような色彩が強いという言い方をするのが正しいでしょう。絶対的な存在でなく、多分に相対的な存在ですね。
「ナオス」「キツイ」のように、その言い方が共通語にあって少し意味がずれている場合、「ハワク」のように、共通語によく似た言い方である場合など、気づかれにくさを原因とするだけに、地方共通語には一定の傾向が認められます。