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シロシイ・シャーシイ

もう~雨が降ってからシロシかね~!
シロシか、シロシか言うて、シャーシか!!

「シロシイ・シャーシイ」って何?
『日本方言大辞典』の「シロシー」の項目には六つの意味が書かれています。
この中で(1)"ものうい""うっとうしい"、(2)"おっくうだ""めんどうだ"、(6)"ぬれて、湿っぽい"などが福岡における伝統的な言い方の意味と言っていいと思います。
使われる状況を詳しくみてみると、(1)「近頃は毎日雨ばっかりで?」(2)「雨の夜に出掛けるのは?」(6)「雨に濡れて足が?」などのように、雨、即ち、水気のかかわる不快感を表すのに使われることが多いようです。

しろしー
(1) ものうい。うっとうしい。福岡県・大分県北海部郡
<<しろーしー>>福岡市
<<しるしー>>福岡県・大分県北海部郡・日田郡
<<しゅるしー>>福岡県久留米市
(2) おっくうだ。めんどうだ。大分県東国東郡
<<しろーしー>>福岡市
(3) 煩雑だ。煩わしい。山口県大島、大分県速見郡
<<しろーしー>>山口県豊浦郡
<<しるしー>>大分県速見郡
(4) うるさい。やかましい。山口県向島・大島
<<しろーしー>>島根県鹿足郡・山口県豊浦郡
(5) 忙しい。多忙だ。
<<しろーしー>>山口県
(6) ぬれて、湿っぽい。愛媛県西宇和郡
<<しろーしー>>福岡県
『日本方言大辞典』(小学館)による

「汁」???
「シロシイ」は名詞「汁」を形容詞的に活用させて生まれた「シルイ」という言い方が語源ではないかと考えられます。「シルイ」は、鎌倉時代(13世紀頃)に確認できる言い方で、"汁気が多い""水っぽい"という意味で使われていて、その後"道路がぬかるんでいる"という意味を持つようになりました。元々はこのように「シルイ」は物事の状態を表す形容詞でしたが、その後水気にかかわる意味を残しながら人の感情を表す形容詞に意味・語形ともに変化して「シロシイ」という言い方が生まれたと考えられます。
ただ、この言い方は、福岡市内の場合、年配の方に限られるようです。若い人たちは方言的な言い方としては「シャーシイ」をよく使っています。
この「シャーシイ」という言い方については、いろいろ説がありますが、「シロシイ」「セカラシイ」「シャーラシイ」などの言い方が単独でなまって、または相互に影響を及ぼしあって生まれたのではないかなど、いろいろ考えられます。

 どこで使われとうとかいな?
『日本方言大辞典』を見ていただくと分かると思いますが、(1)福岡県・大分県、(2)福岡県・大分県、(3)山口県・大分県、(4)山口県・島根県、(5)山口県、(6)福岡県・愛媛県など、北部九州から山口県が中心になって使われています。