| 脂肪肝 |
日本人の肝臓病のほとんどは、肝炎ウイルスが原因ですが、最近、過食やアルコール摂取、運動不足などによる「脂肪肝」が急増しており、大きな問題となっています。
アルコールやブドウ糖・脂肪酸が肝臓の処理能力以上に肝臓に運び込まれると、それらは中性脂肪という形で肝臓内にストックされてしまいます。これが「脂肪肝」の原因であり、血液検査と腹部のエコー検査で診断できます。健康診断を受ける人の約10%を占め、お酒や外食の機会が多い男性ほど(女性の約2倍)かかる率が高くなっています。
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福岡大学病院 消化器科
早田 哲郎先生 |
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| 脂肪肝は生活習慣病 |
脂肪肝は生活習慣病へ一歩踏み出した状態です。進行しなければ脂肪肝自体がすぐに健康上の問題になるわけではありませんが、ほっておくと、高脂血症(高コレステロール血症、高中性脂肪血症)、高血圧、糖尿病とともに生活習慣病として、動脈硬化症の原因となり、さらには脳梗塞や心筋梗塞につながります。食生活が不規則で、お酒もそこそこ飲む、または運動不足で、最近、体重が増加したなどということに心当たりがあれば、一度医師の診断を受けてください。
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| ワンポイントアドバイス |
【福岡大学病院 消化器科 早田 哲郎(そうだ てつろう)先生】
脂肪肝は誰でもなりうるありふれた病気です。診断も難しくなく、そのため軽く考えられがちですが、生活習慣病としていろんな病気につながることから、重要性が再認識されてきています。
脂肪肝を治すには生活習慣を改善させる必要があり、過食や過度の飲酒をひかえ、運動をしなければなりません。効果がある薬物もありますが、医師とよく相談してください。サプリメント類は基本的に使用しません。他人から勧められたとか、広告などから自己判断して使用することは、非常に危険です。食事では、カロリーと脂肪分に気をつけることはもちろんですが、貝類などに多く含まれる鉄分も、摂取を制限する必要があります。
脂肪肝をもつ人は、同時に他の生活習慣病ももっていることが多く、脂肪肝がよくなれば他の生活習慣病もよくなります。たかが脂肪肝とあなどらず、この病気をよく認識し、生活習慣を改善することが、健康に長生きするためには重要です。 |
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