| 食中毒 |
生活環境が衛生的かつ快適になった昨今、“食中毒なんて自分とは関係ない話”なんて思ってはいませんか?
厚生労働省の食中毒統計によりますと、飲食店・仕出し弁当などで発生した食中毒が20.6%の発生率であるのに対し、家庭での発生率は14.5%にのぼります。このように家庭で発生する食中毒も大きな問題です。
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福岡大学病院 消化器科
青柳 邦彦先生 |
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| なぜ食中毒を起こすのでしょう? |
食中毒とは、食べたものが原因で、吐き気、下痢、腹痛、発熱などの症状を呈する状態で、夏場に多いのが特徴です。
最も多い原因は食べ物についた細菌です。本来、私たちの腸管内には腸内細菌として、ビフィズス菌、大腸菌などが存在しています。このように、腸内の環境に適応して定住している細菌群を常在細菌と呼び、口から入った病原菌を退治したり、あるいは人の体の役に立つ栄養素を作り出すなど、重要な役割を演じています。一方、食中毒をひきおこす病原菌は、常在細菌と異なり、口から入ってきた菌が胃酸の中でも死滅せずに腸まで到達し、そこで病気をおこします。
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| ワンポイントアドバイス |
【福岡大学病院 消化器科 青柳 邦彦(あおやぎ くにひこ)先生】
食中毒の予防は、まず十分な加熱です。また二次汚染を防ぐために、調理器具は水道水でよく洗いましょう。また、手洗いはしっかり行ない、手からの感染を防止しましょう。また菌が増殖しないように、早めに食べることも重要です。
食中毒は、時には死に至ることもあるので、決してあなどってはいけません。健康な成人に比べ、病気のある方、高齢者、幼児では生命の危険につながることがありますので、注意してください。重症化する前に、早めに医療機関へ行くようにしましょう。なお、受診する際は、発症前の数日間に何を食べたか、そして同じものを食べた人で発症した人がいなかったかをあらかじめ紙に書いておくと、診断の重要な手がかりになります。また下痢や嘔吐を繰り返すと、脱水症状を起こしますので、看病される方は水分とともにナトリウム、カリウム、糖分などの補給にも気を配ってあげて下さい。スポーツドリンクなどを上手に活用するのも一つの方法です。 |
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