| 花粉症 |
アレルギー性鼻炎は、風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに悩まされる病気で、ダニ、ほこり、カビ、植物の花粉などが鼻から侵入することで発症します。このアレルギー性鼻炎の中でも、植物の花粉が原因になっている場合を特に花粉症と呼びます。
最近の調査によれば、小中学生から成人の5?6人に一人は花粉症と言われていますので、皆様の身近にもいらっしゃると思います。また発病の仕組みが似ている喘息やアトピーを持つ方は、持たない方より花粉症にかかることが多いようです。
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福岡大学病院 耳鼻咽喉科
坂田 俊文先生 |
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| 花粉症の症状とメカニズム |
くしゃみ、鼻水、鼻づまりに加えて目が痒くなり涙目になることがあります。さらに、のどや耳の奥が痒くなったり、肌が荒れたりすることもあります。また、症状が重くなると体のだるさ、頭痛、不眠、消化不良、食欲不振などを起こすことがあります。
人間には細菌やウィルスなどから体を守る大切な仕組みが備わっていて、これを免疫と呼びます。花粉症はこの免疫の働きが過剰になり暴走するために起こります。花粉は体に害を与えませんが、有害な細菌やウィルスが侵入したかのように大騒ぎをして花粉を排除しようとするため、煩わしい症状が出てしまいます。今、煩わしい症状と表現しましたが、本来くしゃみは鼻に入った花粉を勢いよく吹き飛ばして排除し、鼻水は花粉を洗い流し、鼻づまりはこれ以上花粉が入らないよう閉鎖する、といった大切な役目を持っています。ところが花粉症では本来大切な役目を持った、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが必要以上に続いてしまうため問題となります。
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| ワンポイントアドバイス |
【福岡大学病院 耳鼻咽喉科 坂田 俊文(さかた としふみ) 先生】
花粉症では花粉の防御が大切です。テレビやインターネットの花粉情報に注意して下さい。花粉は風の強い晴れた日や雨の翌日によく飛びます。外出時にマスクやメガネを着用することである程度の予防ができます。衣類や洗濯物に付いた花粉をよくはたき落とすことも大切です。医療機関での花粉症の治療方法は、症状の種類と強さによって決まっています。内服薬や鼻に噴霧する薬剤が主流ですが、レーザー治療や手術が有効な場合もあります。最後に大切な情報が3つあります。1つ目は治療の目標です。花粉が飛んでいる期間は症状を完全に消すことが困難です。従って治療の目標は患者様が困らない程度まで症状を軽くすることです。2つ目は薬の使用方法です。花粉が飛んでいる期間は毎日欠かさずに薬を使用する必要があります。3つ目は予防的な治療です。花粉が飛び始める2週間ほど前から薬を使うことで症状を軽くすることができます。これら3つ以外にも大切な情報がありますので、最寄りの耳鼻咽喉科にご相談下さい。 |
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