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テレビdeホームドクター<Medical support>

肺がんの恐怖
現在、日本のがんが発症する部分別頻度において、肺がんは男性のがん死亡の1位であり、女性では胃についで2位の統計が現れています。しかも、肺がんによる年次死亡率は現在でも年々増加しています。
肺は、胸郭内にあり、左右一対からなっています。右の肺は三つの葉(よう)から、左の肺は二つの葉からなっています。気管は枝分かれを繰り返し、だいたい24回の枝分かれの後に肺胞という袋状の部分に達しここで酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する働きをしています。肺は外界と接する臓器のため、呼吸を行うことによって発がん物質を肺の中に取り込み、それが がんの発生原因のひとつとなります。その発がん物質となるのがタバコです。たばこに含まれるタール中の約20種類の強力な発がん物質が肺がんを引き起こします。発がん物質の多くは、体内で活性型に変化したのち、DNAと共有結合をしてDNA付加体を形成します。このDNA付加体がDNA複製の際に、遺伝子の変異を引き起こします。 こうした遺伝子変異が、がん遺伝子、がん抑制遺伝子、DNA修復遺伝子などにいくつか蓄積することによって、細胞ががん化すると考えられています。

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福岡大学病院 外科
 白日高歩 先生


肺がんの症状

肺がんは、気管支や肺胞から発生する悪性腫瘍の総称です。タバコや化学物質が、肺がんの原因になるとされています。腫瘍が肺の局所で腫瘤を作り、さらには隣接する臓器へ浸潤を起こし、様々な症状を引き起こします。あるいはリンパ節や、遠くの臓器に転移を起こし、最終的には患者を死におとしいれてしまいます。
肺がんの症状に特異的なものはありませんが、ある程度進行した症例では、血痰、胸痛、せきなどがみられます。特に喫煙者で喫煙指数(1日本数×年数)が600以上の方は高危険群とされていますので、そのような方では特に、前記のような症状が続くときには専門医の診察を受けることをお勧めします。


ワンポイントアドバイス
【福岡大学病院 外科 白日高歩(しらくさ たかゆき)先生】

国民の平均年齢が延長するに従って肺癌の罹患率と死亡率は年々上昇し、現時点で癌死亡統計の一位を占めています。女性の喫煙率上昇に伴い女性肺癌の罹患率上昇も問題です。早期発見早期治療が最も重要な点であり、きちんとした治療を受ければ決して「治らない癌」ではありません。長引く痰や咳あるいは血痰などは見逃さず、きちんと専門医の診察を受けましょう。