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出席者
監督:根岸吉太郎
出演:竹内結子(ヨーコ役)
主題歌:YUI
10歳の薫の前に突然現れた“謎の女性・ヨーコさん”。大雑把で自由奔放なヨーコに薫は戸惑うが、いつも自分と同じ目線いてくれる彼女に、薫は次第に憧れを抱くようになっていく…。
ある夏休みの思い出が、大人になった今でも大切な宝物として生きている。そんな素敵な夏休みの1ページを描いたのは、「雪に願うこと」の根岸吉太郎監督。主人公のヨーコを演じたのは、本作が1年半ぶりの主演作となる竹内結子さん。そして福岡出身で、本作の主題歌を担当したYUIさんという、豪華メンバー3人が来福!それぞれの目から見たヨーコの魅力について語ってもらった。
Q.映画を作ることになったいきさつを聞かせてください。
監督:芥川賞作家・長嶋有さんの「猛スピードで母は」の中に「サイドカーに犬」が収録されていて、“猛スピード”は元気のいいお母さんの話で興味を引かれたんですけど、“サイドカー”に登場するヨーコさんがとても魅力的だなと思って、こういう女の人を映画の中で見てみたいと思って映画化に向けて、自分で企画を進めていきました。いまの映画界の状況では難しいことなので、幸運だったと思います。
Q.ヨーコを演じてみていかがでしたか?
竹内:台本を読んでいたら、いつの間にかもう一人の主役である10歳の薫に気持ちが移ってきて、ヨーコという人はどういう人なんだろうと知りたくなりました。文章からの第一印象はとても激しい人に感じられたのですが、実際にヨーコを間近で感じてみたら、むしろこの物語の中で一番傷つきやすいのは彼女なんじゃないかと思いました。
Q.映画を見て主題歌を作られたということですが、映画をご覧になった感想は?
YUI:切ないけれど、優しくて温かい作品だと思いました。監督に感じたままに(歌を)書いてくださいと言われましたので、身体の中に入ってきたものを素直に表現しました。

Q.監督から見たヨーコの魅力とは?
監督:ヨーコは薫と仲良くなるときに大人をひけらかさないんです。もちろん薫を10歳の女の子として見ているんだけど、人間対人間として付き合っていくことができる人なんですね。飾らない生き方は時に大雑把に見えるかもしれないけれど、それがヨーコの魅力だと思うし、それを少女の目から描くことによって、より観客に伝わったんじゃないかな。
竹内さんが持っている繊細さがとても重要で、彼女が演じることによって観客がヨーコに共感できるし、そういう意味で竹内さんにやってもらってよかったと思います 。
Q.では、薫の目線から見たヨーコの魅力とは?
竹内:私が10歳の時を思い出して考えてみると、周りの大人たちは「あれはだめこれはだめ」とただ言うだけで、理由をはっきり説明してくれる大人たちがほとんどいなかったような気がします。でも、ヨーコさんは子供に選択肢を与えてくれるんです。薫にとってヨーコさんは危なっかしいんだけどなぜか惹かれてしまう、ワクワクするものを感じる、自分と近い距離にいてくれるところが素敵に見えたんじゃないかと思います。
Q.主題歌の歌詞に“夕暮れに伸びる影”という言葉が何度も出てきますが、そのイメージはどこからきたものでしょう。
YUI:映画を見て、ヨーコと薫が自転車に乗って川沿いを走っているシーンがすごく心に残ったんです。夕暮れじゃなくてもう少し明るかったと思うんですけど、いろんな人の目線から見てみると、みんなそれぞれの幸せの形があって、その形がどんどん変わったりしながら進んでいく物語だなと。“夕暮れの影”がそれと似ているなと思って、そういうイメージで曲を作っていきました。

Q.主題歌を聞いた感想は?
竹内:まず冒頭でやられましたね、「たぶん泣いてた」という歌詞で。薫から見たヨーコを思って書いてくれたのかなと思って、キューって胸が締め付けられるような、ああ素敵な曲だなと思いました。
監督:凄いと思いましたよ。ヨーコと薫の思いを受け止めるYUIさんの心の広さを感じて、とても満足しています 。
Q.10歳の薫を演じた松本花奈さんとの共演はいかがでしたか?
竹内:まず“あの目”で見つめられると大人としての嘘はついてはいけないなと、社交辞令というか、お愛想的なものも彼女には通用しなと思いました。時折、薫ちゃんなのか花奈ちゃんなのかわからない不思議な時があって、この人は作品の中できちんと生きている人なんだなと感じました。ほぼ順撮りだったので、ちょっとずつ互いの距離が近づいていって、撮影の終盤あたりになると、何をするでもなく現場のお茶のみ場で隣に座って、定位置のように二人がその席に帰っていくというふうになっていました(笑)。
| 麦チョコをバーッとカレー皿に入れてくれる男前なヨーコさん。薫の長所を見抜き、“尊敬する”とサラリと言ってしまうヨーコさん。「子供の頃、ヨーコさんみたいな大人と出会いたかった」。映画を見た後、誰もがきっとそう思うだろう。
筆者が松本花奈さんとの共演について質問したとき、パッと花が咲いたような笑顔を見せてくれ、同性ながら胸がドキドキ、完全にノックアウトされた。記者の質問に詰まったYUIさんに絶妙なフォローといい、ユーモアを交えながら丁寧に答えてくれる姿勢に、映画のヨーコ同様魅力的です、竹内さん!そして、彼女をヨーコ役に起用した根岸監督、あなたもエライ! |
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