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「ダイブ」池松壮亮単独インタビュー
         

弱小ダイビングクラブのメンバーがオリンピック出場を目指して奮闘する姿を描いた直木賞作家・森絵都のベストセラー青春小説「DIVE!!」が映画化。
主演の3人、ダイブ・ボーイズ のひとりであるエリート・ダイバーの富士谷要一役を演じた池松壮亮さんは、福岡出身の高校3年生。「ラストサムライ」でいきなりハリウッドデビューを果たした少年も、日本映画の未来を担う若手俳優として注目株として成長。はにかんだ笑顔が素敵なイケメンぶりに、マジでドキドキしながらインタビューを敢行。
けして饒舌ではないが、ゆっくりとしっかりした口調で撮影当時の苦労や映画にかける思いを語ってもらった。

Q.池松さんが演じた富士谷要一はエリート・ダイバーですよね。ダイバーとしての演技も高いレベルを要求されたのでは?

池松:飛び込みに関しては、一番うまくならなくてはならなかったので大変でした。今まで以上に作品に入る前の準備が長くて、自分がこの作品をいいものにするんだという気持ちがとても強かったです。

Q.父親との関係も親子である前にコーチと選手という複雑で難しい役です。

池松:撮影に入る前はすごく考え込んでしまって悩んでいたんです。クランクインの前の日に熊澤監督と話をして「お前らしくやってくれ」って言われて、それで楽になりました。撮影中も僕が迷っていたり悩んでいたりすると、監督がすぐ側にきてくれて声を掛けてくれるんです。すごく嬉しかったですね。。

Q.飛び込みの踏み切り台って、単に高い場所というわけではないでしょ?

池松:全然違いますね。下から見るより上から見たときのほうがすごく怖いし、いざ飛ぶとなると本当に勇気がいるし。合宿でまず3mから始まって、5mになって、10mと徐々にやっていったんですけど、10mを飛べたのも撮影ギリギリ前で、本当にあそこ(踏み切り台)にいくまでに時間がかかりました。

Q.うわー、怖そうですね。

池松:はい。例えば、飛び込んで変なふうに着水するとすごく痛いんですよ、青アザとかできるし、背中から落ちたときは息もできないくらいでした。これが一番高い10mから飛んだらどうなるだろう?って考えたらもう飛べなくなるんです。正直「もう飛び込み辞めたい!」って何度も思いました。特に僕と(林)遣都は愚痴ってばかりいましたね(笑)。

Q.飛び込みのシーンはすべてご本人がやっているんですか?

池松:最初は自分たちで飛んでいたんですけど、ビビッているのがバレバレって言われて。技のところはすべてスタントの方です。飛び出しのところは自分たちでやったんですが、それでも後ろ向きで踏み切り台から踵(かかと)を出してその場でジャンプするときは怖かったですし、選手のみなさんの気持ちもよくわかりました。でも、最後のほうは楽しくてしょうがなくて、撮影の合間とかに10mの高さからも飛べるようになりました。

Q.その苦労が報われた作品になりましたね。特にダイバーの目線で飛び込みを捉えた映像は迫力がありましたし。

池松:今回「スパイダーマン」で使用された“スパイダーカム”というカメラで撮影して、飛び込みシーンは見どころでもあると思います。

Q.じゃあ、いま飛べって言われたら飛べます?

池松:いやー、今は無理ですね。あの身体を維持していないと無理だろうし、今だったら相当怖く感じると思います。

Q.現場の雰囲気はいかがでしたか?

池松:これまで年上の方たちとのお仕事が多かったので最初は溶け込めるかな?と心配だったんですけど、本当にみんな仲が良かったです。合宿の時は朝から晩までずっと一緒にいて、周りから見ると「気持ち悪い」って言われるくらい仲がよくて(笑)。本当に兄弟みたいで、特に唯一の同い年の遣都とは今でも毎日連絡を取り合っています 。

Q.父親役の光石研さんは同じ福岡出身の俳優さんですよね。

池松:以前も一度親子役で共演させてもらったんですが、(自分のことを)覚えていてくださって、
光石さんてすごく面白い方なんですよ(笑)。「なんしょーと?」って博多弁で話しかけてきてくださって。遣都も光石さんが大好きで、しょっちゅう二人で光石さんのところに行っていました。

Q.これから映画をご覧になる方へ映画の見どころを教えてください。

池松:主役の三人がそれぞれのテーマを持って飛び込みにかけるドラマの部分も見どころのひとつですし、チームワークがすごく良かったんで、その雰囲気がスクリーンに出ていると思います。でもやっぱり一番は飛び込みのシーンです。飛び込みはマイナーなスポーツなんですが、見てくださったらその素晴らしさも絶対わかってもらえると思います。選手の方たちにすごくお世話になったんで、映画を大ヒットさせて恩返ししたいですね。

【プロフィール】
池松壮亮
1990年7月9日生まれ。福岡県出身。
10歳の時、ミュージカル「ライオンキング」でデビュー。03年、ハリウッド映画『ラストサムライ』に出演し、一躍脚光を浴びる。04年『鉄人28号』で主演を果たし、『男たちの大和/YAMATO』(05)、『夜のピクニック』『UDON』(06)、『蒼き狼?地果て海尽きるまで?』(07)と話題作へ立て続けに出演。NHK大河ドラマ「風林火山」(07)では勝千代役、武田勝頼役の二役を演じた。最新作『砂時計』が公開中。

映画「ダイブ!!」
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