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出席者
監督:原田眞人
出演:堤真一(悠木和雅役)、尾野真千子(玉置千鶴子役)
Q.新聞社内のリアルな空気感を出すために演出でこだわった点は?
監督:しくじっちゃいけないなと思ったのが、日航機墜落の第一報が入ったときの編集局内が静から動へ変わる瞬間です。今回の作品はご遺族の問題も含めて、我々が誠実に題材に取り組もうという気持ちがありました。編集局内の人間はエキストラを入れずに、動きまわる50人の人間はすべてオーディションで選んだ役者たちです。自分がどこの部署で、どこのデスクにいて、なんというニックネームがあって、どういう隠された趣味があって…と、細かく役者たちとコミュニケートをとりながらリハーサルをして作り上げました。
Q.俳優・堤真一の魅力とは?
監督:「魍魎の匣」のときにサイクルが合うな、うまくキャッチボールができる俳優だなと思ったんですが、今回はそれ以上にスケール感を感じました。柔軟性もあるし、毎回なにかを発見させてくれるんで飽きないですね。次はこういう役で、こういう作品で一緒にやりたいって凄く刺激される役者さんです。
Q.前作に続き、原田監督とお仕事をされていかがでしたか?
堤:「魍魎の匣」の撮影前はものすごく怖い監督だと聞いていたんですが、実際に撮影に入ると真剣であるからこそのことで、映画が大好きで、俳優が自由にイキイキと演じることを最も望んでくれるんです。手法的な部分でも今まで経験したことのないような撮影方法だったんですけど、映画のカメラの前で演技をしているというよりは、役者さんと真剣に芝居をしていて、そこを監督がピックアップしているという感じでした。
Q.役作りで大変だったことは?
堤:クライミングに関しては2ヶ月前から練習しました。本当に怖くて大変だったんですけど、いい経験ができましたね。記者役については大手の新聞社に見学に行ったり、引退された記者の方に話を聞いたりしました。見学に行ったのは役作りというより、新聞社を好きになって愛着を持ちたいと思ったので。役作りに関しては特に苦労はなかったです。
Q.悠木は常に誰かと闘っていますが、特に印象に残っているシーンは?
堤:バトルというより本当にでかいものにぶつかっていったなと思うのは、山崎務さんとのシーンです。社長室で土下座までするんですけど、山崎さんの芝居が本当に腹が立つんですよ(会場爆笑)。バトルできることが愛情だなって思うくらい無視されて、あの悔しさといったら本当につらかったですね(会場笑)。
Q.男社会の中で奮闘する千鶴子のように現場は男性だらけだったと思いますが、現場の雰囲気は。
尾野:私が生まれたのは1981年で、物心ついたときは男も女も働いていたので、じつはあまり違和感がなかったんですね、現場に入ったときは。私は性格がサバサバしているので躊躇なく男だらけの世界に入っていけたし、撮影現場でも自由にやらせてもらいました。
Q.佐山役の堺雅人さんについて
監督:キャスティングの段階で佐山役には3人ぐらい候補がいて、最終的に堺雅人に決定して正解でした。ある程度イメージはできていたんですが、実際にリハーサルをやり始めたときに、僕が思っていた以上に堺雅人には蛇のようなしたたかさがありました。彼にはなるべく攻撃的にやれといいましたけど、あとは二人を眺めていればいいという気持ちで、二人のシーンについては本当に楽しみました。ことに、この二人に絡む尾野真千子との神社での3人のシーンはとても好きです。
堤:堺君に対しての僕のイメージは癒し系というか、笑顔がとても素敵な青年だという印象だったんですけど、山から帰ってきたときの姿というかあの目は一瞬ひるむくらいの力がありました。悠木と佐山は、歳は離れているけど同志であり、ぶつかり合っても完全に断ち切れることはないと信じている仲だと思うんですけど、千鶴子に対しては娘のような感じでした。親心が自然と自分に芽生えているのが面白かったですね。
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