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ホームレス中学生

監督:古厩智之
出演:小池徹平/西野亮廣(キングコング)/池脇千鶴/イッセー尾形
('08日本/東宝)116分
公式オフィシャルサイト

(c)2008「ホームレス中学生」製作委員会

ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13TOHOシネマズトリアス久山

“たむちん”こと田村裕(小池徹平)はクラスの人気者。一学期が終わり、頭の中は夏休みこのことでいっぱい。前から気になっていた女の子から映画に誘われ、上機嫌で帰宅すると家の周りの様子がおかしい。団地の前には田村家の家具が山のように積まれ、カギが変えられて中にも入れない。兄(西野亮廣)、姉(池脇千鶴)と玄関の前で途方に暮れていると、父親(イッセー尾形)がやって来て「解散!」とだけ言って去って行った。裕は兄や姉とも離れ、ひとり公園でホームレス生活を始める…。
発売と共に大ベストセラーになった、人気お笑いコンビ「麒麟」の田村裕による自叙伝「ホームレス中学生」の映画化。
所持金もほとんどなく、自動販売機の下の小銭を集め、小説の人気で一躍有名になった巨大滑り台“まきふん”での子供たちとの激しい縄張り争い。水道水で空腹を紛らわすが、あまりの空腹のため弾ボールを口に入れる。そんなサバイバル生活を続ける裕が、親友とその両親、周囲の大人たちの温かさに触れて涙を流す。
裕が失くしてしまって初めてわかった大切なこと、それは誰もが当たり前だと思っていたささやかな幸せだ。だが物語はそれでは終わらず、初めて人の死を正面から見つめたことで裕は生きる気力をなくしてしまう。生きることって何?と悩む裕の姿に、多くの人たちが共感するのだろう。舞台となった町もベタな大阪の匂いがする場所ではなく、郊外の団地というのも大きなポイントである。
主人公を演じるのは原作者の田村がぜひ彼にと熱望した小池徹平。長男に西野亮廣(キングコング)、長女を池脇千鶴が演じ、名言“味の向こう側”が生まれた食卓のシーンは必見。家族崩壊の原因となった父親をイッセー尾形が演じ、登場シーンは少ないが強烈な印象を残している。