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おくりびと

監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘 /広末涼子/ 余貴美子/吉行和子/笹野高史/山崎努
('08日本/松竹)130分
公式オフィシャルサイト

(c)2008 映画「おくりびと」製作委員会

中洲大洋ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
ユナイテッド・シネマ福岡TOHOシネマズトリアス久山
ワーナー・マイカル・シネマズ 福岡ルクル

東京でオーケストラのチェロ奏者をしていたが、楽団の解散で演奏家の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める“納棺師”の仕事だった。戸惑いながらも、妻の美香(広末涼子)には冠婚葬祭関係=結婚式場の仕事と偽り、納棺師の見習いとして働き出す大悟。さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく…。
じつは、この映画を見るまで“納棺師”という職業があるなんて知らなかった。
納棺師とは、亡くなられた方の体を清め、着せ替えをし、メイクを施し、納棺をする仕事である。本作は、ひょんなことから納棺師になった主人公が、さまざまな死に向き合い、納棺師として充足感と誇りを胸に生きていく様がじつに丁寧に綴られている。
美女だと思ったらニューハーフだった青年、幼い娘を残して亡くなった母親、沢山のキスマークで送り出されるおじいちゃん。人の数だけいろんな死がある。しかし、送り出す者は愛する者の死をなかなか受け入れることができない。だが、納棺師の手によって遺体がまるで生前の姿に甦った瞬間、悲しいはずの別れが愛でいっぱいになる。それと同時に、観客の心にも言葉では言い表せない感動の波が押し寄せてくるのだ。
それにしても納棺技術の美しさには驚かされる。遺体の肌を周りに一切見せずに手際よくあっというまに着替えさせる動きの鮮やかなことといったら! 主人公・大悟を演じる本木雅弘が、エンドロールで納棺技術を1カット長廻し見せる場面は目が釘付けになった。