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ラストゲーム 最後の早慶戦

監督:神山征二郎
出演:渡辺大/柄本明/藤田まこと/富司純子/石坂浩二
('08日本/シネカノン)96分
公式オフィシャルサイト

(c)2008「ラストゲーム 最後の早慶戦」製作委員会

ユナイテッド・シネマ福岡

戦況が悪化する1943年、東京六大学野球が中止に追い込まれ、学生に対する徴兵猶予の停止が発表される。そんな中、顧問の飛田(柄本明)のもと選手たちは、出陣のその日まで野球を続けると誓っていた。部員の戸田(渡辺大)は父親(山本圭)から厳しく詰られながらも、兵隊に志願した兄の言葉を胸に、合宿生活を続けていた。そんなある日、慶應の小泉(石坂浩二)が飛田のもとに早慶戦を申し込みにやってくる。この申し出は、両大学の学生たちに大きな希望をもたらすが…。
時代は第二次世界大戦真っ只中。六大学野球が中止になり、学生たちの徴兵検査のわずか9日間前にあたる10月16日、早稲田大学戸塚球場で早慶戦が行われた。本作は実話の映画化である。
若者たちが戦場へ行く前に試合をさせてやりたいと願う大人たち。大人がきちんと大人の役割を果たし、若者たちはその後姿を見つめ、成長していく。今の日本が失ってしまった美しい日本人の姿を、神山征二郎監督は何の迷いもなくまっすぐに描く。
試合が終わり、両校の応援席は相手校の校歌を互いに歌いあって健闘を称えあう。予想もしていなかった展開に涙が溢れて止まらない。白球にありったけの想いを込める若者たち。その後彼らは戦場へ向かい、なかには特攻隊で散った人もいたという。
出演者の熱演も素晴らしく、渡辺大のりりしさ、柄本明の父性愛、石坂浩二、藤田まことの品格ある演技は見ているだけですがすがしい。