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百万円と苦虫女

監督:タナダユキ
出演:蒼井優/森山未來/ピエール瀧/竹財輝之助/斎藤隆成/佐々木すみ江
('08日本/日活)121分
公式オフィシャルサイト

(c)2008『百万円と苦虫女』製作委員会

シネ・リーブル博多駅

短大卒業後、就職できずにフリーター生活を送る21歳の佐藤鈴子(蒼井優)は、。ひょんなことから事件に巻き込まれ、警察に厄介になってしまう。家に居づらくなった鈴子は、家を出て、貯金が百万円になると次の場所に引っ越すという根無し草のような生活を始める。海を越え、山を越え、行く先々で誰かに出会っては、その関係から逃げていく中で、少しずつ彼女の中で変化が生じる。そして鈴子は、ホームセンターのアルバイト先で出会った大学生の中島(森山未來)に恋をする…。
蒼井優3年ぶりの単独主演作は、ちょっとビターで憎めない女の子のロード・ムービー。
貯金が百万円になるごとに見知らぬ土地へ移り住む鈴子。手製のカーテンとわずかな荷物だけで旅をするなんて、なかなかブッ飛んだ女の子の話かなと思いきや、意外と堅実。百万円貯めるために、新聞配達、ビルの掃除、苦情受付係と、真面目にコツコツと働く。旅先でも海の家、桃農家の住み込み、ホームセンターと選ぶ仕事がドラマティックじゃないところが面白い。
鈴子は旅先で出会う人たちを魅了しながら、人付き合いの苦手な彼女は逃げるようにその土地から去る。そして、大学生の中島と恋に落ちた鈴子は、初めて他人に心の内を吐露するのだが…。
もともと蒼井優主演で企画された本作だが、地味な女の子をこんなにも魅力的なキャラクターにしたのは蒼井優の女優としての力があってこそ。鈴子と恋に落ちる大学生・中島を演じた森山未來、素朴で心優しい桃農家の青年を演じたピエール瀧の存在感も光る。
監督は「さくらん」の脚本や「赤い文化住宅の初子」で注目されるタナダユキ。
これまでのガールズ・ムービーとは違った新たな“女の子映画”の誕生だ。