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告発のとき[PG-12]

監督:ポール・ハギス
出演:トミー・リー・ジョーンズ/シャーリーズ・セロン/スーザン・サランドン
('07アメリカ/ムービーアイ)121分
公式オフィシャルサイト

(c)2006 Elah Finance V.O.F.

天神東宝TOHOシネマズトリアス久山

元軍人警官のハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の元に、息子のマイク(ジョナサン・タッカー)が軍隊から脱走したという知らせが。息子の行動に疑問を持ったハンクは、妻のジョアン(スーザン・サランドン)を残し、息子を探し出すために帰還したはずのフォート・ラッドへ向かう。帰国している同じ隊の仲間たちに聞いても、皆マイクの行方を知らなかった。やがてマイクの焼死体が発見されたという連絡が入る。ハンクは地元警察の女刑事エミリー(シャーリーズ・セロン)の協力を得て、事件の真相を探ろうとする…。
「クラッシュ」でオスカーに輝いたポール・ハギスが、2003年に実際に起きた事件を映画化した問題作。その事件というのは、イラクから帰還したばかりの若い兵士が失踪後に焼死体で発見された事件。その後、父親自身が真相を捜索し、3小隊の戦闘員が殺人罪で告発されるという悲惨なものだった。
事件を追ううちに愛する息子の知らなかった一面を知ることになる。トミー・リー・ジョーンズ演じる父親ハンクは、感情を表に出さず、ただじっと耐え続ける。目の前で犯人が自白をしてもだ。抑制された演技のなかに、様々な感情を垣間見ることが出来るトミー・リー・ジョーンズの演技が素晴らしく、本年度のアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされている。
また、シャーリーズ・セロン演じる女刑事のエミリーは、男社会の職場で差別を受けている。ハンクと悲惨な事件を捜査するうちに、彼女は仕事やひとり息子に対して揺らいでいた気持ちとまっすぐ向き合うようになる。ところが、ある衝撃的な出来事が彼女を襲う。
本作は反戦映画ではない。「ミリオンダラー・ベイビー」「クラッシュ」でも感じたように、人間の内面を引き出した脚本の深さに感服するばかりだ。