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アウェイ・フロム・ハー 君を想う

監督:サラ・ポーリー
出演:ジュリー・クリスティ/ゴードン・ピンセント/オリンピア・デュカキス
('06カナダ/ヘキサゴン・ピクチャーズアニープラネット)110分

公式オフィシャルサイト

(c)2006 The Film Farm/Foundry Films/pulling focus pictures

KBCシネマ1・2

グラント(ゴードン・ピンセント)とフィオーナ(ジュリー・クリスティ)は幸せな結婚生活を営んできた老夫婦。しかし、フィオーナがアルツハイマーだと診断され、彼女は自ら養護施設で暮らす決意をする。44年共に暮らしてきて初めて、別々に生活することになった2人。そして1ヶ月後、面会に訪れたグラントは、フィオーナが夫のことを忘れて、同じ施設で暮らす、車椅子に乗った男性オーブリー(マイケル・マーフィー)に好意を寄せていることを知ってしまう…。
44年連れ添った妻がアルツハイマーと診断され、老人介護施設に入所することに。これまで離れて暮らすことがなかった夫婦にとってそれは大事件だ。事前に施設を見学した夫のグラントは入所を躊躇するが、フィオーナの意志は変わらない。施設に向かう車の中でグラントの過去の浮気を苦々しく語るフィオーナに、ただ沈黙するしかないグラント。そして1ヶ月後、花束を抱えて妻に会いに行くが、そこで目にしたのは車椅子に乗った男をかいがいしく世話をするフィオーナの姿だった。
病気は二人が愛し合った時間さえも奪うのか。悲しく厳しい現実に向き合う夫婦愛を成熟度の高いドラマとして作り上げたのは、サラ・ポーリー。『スウィート ヒアアフター』『死ぬまでにしたい10のこと』でおなじみのカナダが誇る若手実力派女優である彼女だが、まだ29歳という若さでこんなに深みのある作品を撮るなんて、サラ・ポーリーの豊かな才能に驚かされる。
彼女が脚色中から考えていたというキャストも素晴らしい。なかでも、10年ぶりに主演に復活したジュリー・クリスティの気品のある美しさは健在で、繊細な表情ひとつひとつに目を奪われる。本作の好演でゴールデン・グローブ主演女優賞を受賞し、アカデミー賞では主演女優賞のノミネートを果たした。