福岡の地域情報をお届けするケーブルテレビのJ:COM福岡

Top > 映画 > 上映中シネマ > 奇跡の夏




UDON











奇跡の夏

 
監督:イム・テヒョン
出演:パク・チビン/ソ・テハン/ペ・ジョンオク/パク・ウォンサン
('05
韓国/パンドラ松竹)97分

公式オフィシャルサイト
(C)MK PICTURES 2005

シネサロン・パヴェリア

ワンパクで元気いっぱいのハニ(パク・チビン)は、9歳の男の子。学校でも家庭でも怖いものなしの彼にとって、物静かな兄ハンビョル(ソ・テハン)は最高のイタズラ相手だ。しかし、そんな兄が突然、病気で入院することに。検査の結果、ハンビョルは脳腫瘍と診断され、入院して手術することになる。最初は病院という新しい遊び場に興奮して駆け回っていたハニだったが、次第に毎日が変化していることに気づいていく。本当は大好きなお兄ちゃん—そんな兄を思う気持ちが、ハニの心にも芽生えていった。
「お兄ちゃんの病気は治らないの?ぼくにできることはないの…?」
果たして家族の幸せを取り戻したいというハニの願いは、叶えられるのだろうか…。

脳腫瘍に冒された息子について書き綴ったキム・ヘジョンの手記「悲しみから希望へ」の映画化。
優しくて物静かな兄ハビョルが、ある日突然、脳腫瘍で病院に入院し、手術を受けることに。ワンパク小僧の弟ハニは兄の病気にいまいち実感が持てず、母親は兄にかかりっきりで面白くないハニは、兄専用の清潔なタオルをこっそり使って汚してしまう。しかしその夜、ハンビョルの具合が急変し、ハニは事の重大さに気づいて涙が止まらなくなる。9歳の子供にとって、脳腫瘍という病気がどんなものなのか理解するのは難しい。病と闘う兄の姿を見ているうちに、父や母の苦しみ、家族のために自分は何が出来るのかと考えるようになる。主人公を兄にせず弟にしたことで、単なる感動ものではなく、どこの家庭でも起こりうることとして見ることができる。
子供が主人公の映画は名作が多いが、本作の子役たちの演技は目を見張るものがある。主人公・ハニを演じたパク・チビンは、ニュー・モントリオール国際映画祭主演男優賞を史上最年少の10歳という年齢で受賞。元気いっぱいのわんぱく小僧をイキイキと演じ、劇中で韓国の人気ミュージシャン“Rain(ピ)”のダンスのモノマネを披露したりと、芸達者振りを発揮している。また、兄ハンビルを演じるソ・テハン、ハンビルと同じ闘病生活をおくるウクを演じるチェ・ウヒョクの二人の子役がこれまた素晴らしい演技を見せる。
ハンビルとウクの母親が、子供の前で涙は見せられないからとトイレの洗面台に水をはり、顔をつけて泣く。子供と共に親たちも病と闘っている。互いを思いあう家族愛の美しさがまぶしい作品である。