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ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男[R-15]
監督:スティーヴン・ウーリー
出演:レオ・グレゴリー/パディ・コンシダイン/デヴィッド・モリッシー/ベン・ウィショー
('05イギリス/ファントム・フィルムクロックワークスエイベックス)103分

公式オフィシャルサイト
 

シネテリエ天神

ローリング・ストーンズのギタリスト、ブライアン・ジョーンズ(レオ・グレゴリー)は、ずば抜けた楽器演奏能力とカリスマ性でバンドを牽引してきたが、音楽性の相違やドラッグ中毒などによりメンバーの中で孤立。田舎に移り住み、恋人のアンナ(ツヴァ・ノヴォトニー)と日々を過ごしていた。そんなブライアンの元に、ロード・マネージャーのトム(デヴィッド・モリッシー)が訪ね、ブライアンの監督役兼世話役として、建築業者のフランク(パディ・コンシダイン)を連れてくる。ブライアンは昔の恋人アニタ(モネット・メイザー)が忘れられず、バンドとの疎外感を感じながら、苦悩から逃れるように次世代の音楽へと身をゆだねていく…。

世界最強のロックン・ロールバンド、ローリング・ストーンズのオリジナルメンバーであり、創始者でもあるブライアン・ジョーンズ。1969年にストーンズを脱退し、わずか3週間後に自宅のプールで溺死するというセンセーショナルな最後であったため、彼の死には様々な憶測が浮かび上がっていた。本作の監督であるスティーヴン・ウーリーは、10年の歳月をかけてブライアンの死に関する著書や検視官の調査結果、当時の関係者の証言などから、“他殺説”として本作を作り上げた。
物語はブライアンの少年時代から始まり、音楽と女の子に夢中で学校では問題児。家族との仲も冷ややかで、気性が激しく、恋人とも安定した関係を続けることはできなかった。ナルシストで気まぐれで、ミュージシャンとしての才能はずば抜けている。ただ足りなかったものは、人を“愛する”こと。ウーリー監督は、この異端児のキャラクターを丁寧に描き、時代の寵児の孤独を映像に映し出す。
ブライアンを演じるレオ・グレゴリーが好演。また脇を固める、こだわったキャスティングが物語にリアリティを与えている。
単なるロックスターの自伝ものではなく、快楽主義の60年代の時代性や、謎の死の真相を描くサスペンス映画としても面白い作品に仕上がっている。