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リトル・イタリーの恋
監督:ジャン・サルディ
出演:アメリア・ワーナー/ジョヴァンニ・リビシ/アダム・ガルシア/シルヴィア・ドゥ・サンティス
('04
オーストラリア/パンドラハピネット・ピクチャーズ)103分

公式オフィシャルサイト
(C) 2003 Film Finance Corporation Australia Limited, Film Victoria, Love's
Brother Limited and Love's Brother & Co Pty Ltd

シネサロン・パヴェリア

1950年代、南イタリアの貧しい村で暮らすロゼッタ(アメリア・ワーナー)は、ある日、1通の手紙を受け取る。それはオーストラリアに住むイタリア人青年アンジェロ(ジョヴァンニ・リビシ)からの結婚の申し込みだった。同封されていた彼の写真に彼女は一目で恋に落ちてしまう。ロゼッタは、未来のふたりの愛の日々を、手作りの日記に綴っていく。期待に胸を膨らませてオーストラリアへ向かうが、出迎えた青年は写真とは別人の男性だった。写真の青年は、アンジェロの弟ジーノ(アダム・ガルシア)で、容姿に自信のないアンジェロが写真をすり替えたのだ。見知らぬ土地で不安にかられながらも、ジーノへの思いを募らせるロゼッタ。果たして彼女の恋の行方は…?

写真のやりとりだけで結婚を決めることが珍しくなかった1950年代。アンジェロは誠実で真面目な男性だが、手紙でのプロポーズにことごとく失敗してきた。原因は自分の容姿のせいだと思い込んでいたアンジェロは、あるとき紹介されたロゼッタの写真に魅せられ、断られることを恐れたアンジェロは、ハンサムな弟ジーノの写真を同封し手紙を送る。手紙を受け取ったロゼッタは、写真に写ったアンジェロ(本当は弟)に人目で恋に落ち、結婚を承諾。しかし、彼女を迎えに来たのは見知らぬ男性だった。1枚の写真から始まった恋。今の時代ではまず考えられないシチュエーションだが、だからこそ1枚の写真に込められた“想い”は深くて、ロマンティックなのだろう。
監督のジャン・サルディは、「シャイン」「きみに読む物語」などのシナリオ・ライターで、本作が初監督作品となる。彼の両親がイタリアからオーストラリアに移住した移民で、幼少の頃からイタリア文化の影響を受けてきた。自分の写真でなく弟の写真を送ったというエピソードは実話で、そこにイタリア移民たちの社交場であったリトル・イタリーのカフェに集う人々の織り成す温かくユーモラスな人間模様を加え、ロマンティックなラブストーリーとして作りあげた。
ヒロイン・ロゼッタを演じるのは、イギリスの若手俳優アメリア・ワーナー。シャイな兄アンジェロに「コールド・マウンテン」「ギフト」など、多くの作品で個性的な役を演じているジョヴァンニ・リビシ。弟ジーノに「タップ・ドックス」やミュージカルで活躍するアダム・ガルシアが扮する。
おいしいエスプレッソを飲みながら故郷を懐かしがる老人たち。まわりの人々が若者たちの恋をそっと見守り、応援する。そして歌い踊るラストのシーン。舞台はオーストラリアだが、完全にこれはイタリア映画だ。