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| 海の見える病院に勤める医者・佐々木正平(竹中直人)の元に、高校時代の同級生・笈川未知子(原田知世)が子宮ガンを患って入院してきた。正平にとって未知子は、高校時代から20年以上も思い続けてきた初恋の人だったのだ。彼女が自分を覚えていないことに傷つきながらも、正平は、未知子の治療に全身全霊を傾ける。未知子には長年の恋人・雅夫(段田安則)がいるが、浮気性の彼は未知子の友人あき子(雅子)とも付き合っている。化学療法が効き未知子は手術できる状態にまで回復。自分で執刀したいと願う正平だったが、正平自身の体調を心配する後輩の医師・前田(内村光良)の薦めで、担当は子宮がんの権威・巌岳先生(中島みゆき)に決まる。そして、いよいよ手術の日がやってきた…。 |
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高校時代“ささ菌”と呼ばれ、女子から「ばい菌」扱いされていた佐々木正平。孤独で一方的なかなり個性的な正平の高校時代のエピソードは、全部、竹中直人本人の実話である。
いまでいう“キモイ”キャラも、出世すれば“個性的”となる。いや~人生とはわからないものだ。
大人になった佐々木正平もやっぱりどこか“キモイ”。電車で出会った女子高生から「おじさん、火星人だよね?」と援交をもちかけられる。かと思えば、正平には彼を母性にも近い愛情を注いでくれる愛人がいたりと、正平の魅力は言葉で表現するのが難しい。わかっているのは、ひとりの女性を一途に思い続ける“純情中年”なのだということ。
ヒロイン・未知子を演じるのは原田知世。デビューして20年以上経っても変わらない透明感には驚く。これなら正平がずっと彼女を思い続けるのも納得だ。
また、未知子の恋人・雅夫を演じる段田安則が、女にだらしない売れっ子スタイリストというこれまでになかった役に挑戦しているのも面白い。母性にも近い愛情を注ぐ正平の愛人・聖子を演じる中島唱子、未知子の手術を担当する女医を中島みゆきが演じたりと、登場する女優陣がすごくいい。他に、忌野清志郎、内村光良、久世光彦といったゲスト出演の多さも見どころのひとつ。
「僕は、ずっとずっとあなたにこだわるんだ-」こんな風に思われるなんて、女冥利につきるな。
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