入賞者発表

楽しさを心に込めて 福岡県内から応募756編

表彰式で北川文雄・J:COM福岡社長から表彰される受賞者たち
表彰式で北川文雄・J:COM福岡社長から表彰される受賞者たち
 福岡県内の小学生を対象に、J:COM福岡の番組「J:COM劇場ふくおかむかしばなし」で放送された民話を見た感想文を募集し、優秀な作品を表彰する「第3回J:COM劇場ふくおかむかしばなし感想文コンテスト」の入賞者が決定し、12月15日に福岡市・天神のアクロス福岡円形ホールで表彰式が行われました。
 福岡に伝わる民話を動く絵本として放送している同番組。今回のコンクールでは「竜になったうさぎ」「ヒバリと借金」「曲淵城主と時頼」の3作品を対象に募り、756編が寄せられました。
 その中から、最優秀賞の「J:COM福岡賞」と「西日本新聞社賞」が各学年一編ずつ(「西日本新聞社賞」の一年生は該当なし)、優秀賞51人が選ばれました。
 作品を見て楽しかったことや感心したことなど、素直な思いや感動がいっぱい書かれた感想文。表彰式では、最優秀賞の受賞者らが出席。喜びの笑顔を見せながら、賞状を受け取っていました。
 J:COM福岡の北川文雄社長は「皆さんが昔話を見て聞いて心に残ったことをつづった感想文を読み、感動させられました。昔話で心の感動をもたらされるこのコンテストを、これからも続けていきたい」と話しました。
[2008.01.08 朝刊掲載]

三つの昔話

「ヒバリと借金」

(福岡市南区高宮)
「ヒバリと借金」
 昔々、ある村に怠け者のヒバリがいました。ちっとも仕事をしないものですから、なかなかえさにありつけず、いつもおなかをすかせていました。そこである日、気の弱いスズメを保証人にして、働き者でえさをたくさん持っているウズラに粟を借りました。そして返す約束の10日が過ぎましたが…。

「竜になったうさぎ」

(福岡市西区姪の浜)
「竜になったうさぎ」
 8百年ほど昔、仏教の修行のために中国に渡った大応国師(だいおうこくし)というお坊さんがいました。大応国師は、修行を終えて日本に帰る途中でオオカミに追われていたウサギを助け、一緒に博多に向かう船に乗りました。船が玄界灘(げんかいなだ)に差しかかったとき、嵐に巻き込まれ…。

「曲淵城主と時頼」

(福岡市早良区曲淵)
「曲淵城主と時頼」
 昔、曲淵に鍛冶屋の甚五平衛さんが、おかみさんと暮らしていました。ある寒い夜、みすぼらしい格好をしたお坊さんが「泊めてください」と訪ねて来ました。おかみさんは断るように言いましたが、心優しく情け深い甚五平衛さんは、家に入れて温かくもてなしました。そして次の日の朝…。

J:COM福岡賞

  • 大塚 ちえり
    大塚 ちえり
  • たき北 未来
    瀧北 未来
  • 加嶋 太樹
    加嶋 太樹
  • 金子 美波
    金子 美波
  • 伊藤 真帆
    伊藤 真帆
  • 有須田 遥華
    有須田 遥華

西日本新聞社賞

  • たかはしあさこ
    高橋 明日子
  • 西村 柊子
    西村 柊子
  • 黒木 虎太郎
    黒木 虎太郎
  • 寺田 周平
    寺田 周平
  • 大下 和佳奈
    大下 和佳奈

優秀賞

<一年生> 一年生の作品 >>>
さき天星(福岡市立曲渕小)

<二年生> 二年生の作品 >>>
ストリーター麗音奈、竹田健人、武原ゆう晟、中村陽、野口カイル(福岡市立曲渕小)、えぐちみなみ、下うねみゆう、徳永辰嗣(福岡市立弥生小)、菊川るり子、竹下じゅん太ろう(福岡市立大名小)

<三年生> 三年生の作品 >>>
池部そらひこ、小川さき、片山彰弘、堀明日香、見元裕貴(福岡市立南当仁小)、おか田正直、椎木千晴、つだゆう大、松浦仁(福岡市立城南小)、しま田七海(福岡市立香陵小)

<四年生> 四年生の作品 >>>
桑野豪、瀧北あかり、永易康生、春山恵里奈、本田ひなた(福岡市立大名小)、坂井芙美、山本晴夏(福岡市立東光小)、魚返菜月(福岡市立鳥飼小)、毛利太哉(福岡市立曲渕小)、庄山優里菜(福岡市立弥生小)

<五年生> 五年生の作品 >>>
石川真羽、上原萌子、江ゆう慈萌、久保里紗、舟喜啓、山本和弘、吉村佳穂(福岡市立当仁小)、岩波由里香、古賀晴華(福岡市立鳥飼小)、吉田芽生(福岡市立玄洋小)

<六年生> 六年生の作品 >>>
井浦真希、大久保佳菜、古賀栞、末田美和、末光聡、中尾かおり(福岡市立和白小)、井上雅恵、結城比斗美(福岡市立曲渕小)、松本菜月(福岡市立東光小)、瀧隼人(福岡市立大名小)

学校賞

<J:COM 福岡賞> 福岡市立曲渕小学校
<西日本新聞社賞> 福岡市立弥生小学校
<福岡市教育委員会賞> 福岡市立和白小学校
<Vナーサリー賞> 福岡市立大名小学校
<優秀賞> 福岡市立城南小学校、福岡市立東光小学校、福岡市立南当仁小学校


審査委員

▽坂井ひろ子(児童文学作家)
▽吉田正樹(福岡市教育委員会指導第二部学校指導課主任指導主事)
▽猪上照明(J:COM福岡常務取締役総務部長)
▽大田精一郎(西日本新聞社企画推進部兼編集企画委員会委員)(敬称略)

総評

レベルの高さに感心

審査委員長 児童文学作家・坂井 ひろ子氏

坂井ひろ子氏

 今回も感想文の内容のレベルが高く、入賞作品を決めるのに悩みました。入賞した人の中には昨年、受賞した人も何人かいました。見る力、昔話を聞いてそれを楽しみ、文章にする力が優れているのだな、と感心しました。
 今回は「竜になったうさぎ」や「曲淵城主と時頼」など心の優しさをテーマにした昔話がそろいました。「曲淵城主と時頼」は、福岡の曲淵に住んでいた甚五平衛さんが、鎌倉幕府の執権だった北条時頼に一夜の宿を貸すなど親切に接したエピソードをまとめています。「優しさこそ大事」「優しくしたら、きっといいことがある」など心の問題を丁寧に書いていた子どもも多く、優しさに感動する子どもたちの思いに感激しました。また、借金をテーマにした「ヒバリと借金」では、「借りたものはちゃんと返そう」など子どもたちの誠実さも見え、勉強させられました。
 民話は「こうあったらいいな」と人々が思うことが物語となり、語り継がれていくことが多いようです。そこには地域性も加味され、地元に根差した物語として、ストーリーが出来上がっていきます。
 本を読んだり、映像を見たりすることで多くの感動が生まれます。次回も、「J:COM劇場ふくおかむかしばなし」を見た感想文をたくさん寄せていただき、私たちを感動させてくださいね。

【主催】 J:COM福岡、西日本新聞社  【後援】 福岡市教育委員会  【協賛】 Vナーサリー